フォルクスワーゲン

シートの補修とメンテナンス【フォルクスワーゲン】

内装は目につく部分だけに劣化すると気になってしまうもの。とくにシートは常に身体が触れたり、擦れたりする部分なのでキズや破れなどが生じやすい。走行距離が多いクルマではドライバーが運転席に座っていた時間が長く乗り降りする機会も多いため、シートが劣化しているのはよくあること。そんなシートの劣化をどうメンテナンスすればいいのか。そのポイントを紹介します。

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目次

走行距離が多いクルマはドライバーが運転席に座っていた時間が長い。低走行車に比べると乗り降りする頻度も多いから、シートが劣化しやすい傾向にある。また、シートは自分だけではなく同乗者からも目につくポイントなので、せっかくメルセデス・ベンツやBMW、アウディ、フォルクスワーゲンに乗るならキレイな状態を保っておきたいもの。
シートのありがちな劣化ポイントとしてはサイドサポートの擦れキズや破れ。張り替えとなるとそれなりの費用が必要になるし、ちょっとのキズで全部を張り替えるという人も少ないだろう。
しかし、こんな時に有効なのがシートのリペア。劣化したところ部分的に補修する作業である。作業の流れとしては板金塗装に似ていて、表面の汚れ、油分を落としキズついた部分にパテを埋めていく。サンドペーパーなどで表面を磨いた後、塗料を吹きつけていくといったもの。
この塗料の入れ方が職人ワザであり、補修の跡が目立たないように、他のシートに合わせた絶妙な調色がされるのである。少し古めのドイツ車なら経年劣化によりヒビが入っていたりするのだが、希望すればそれも考慮した仕上げをしてくれるのが嬉しい。だから違和感もなく、ドイツ車らしいシックな内装にピッタリとハマるのである。
乾燥にも時間が必要なので、リペアの個所が多い場合には多少時間がかかることも。それでも仕上がった時の印象は、これまでの雰囲気を壊すことのないものだから満足感も高いはずだ。

キズを埋めたら塗料を吹き付けていく。補修した跡が分からないように絶妙な調色をしてくれるのがプロの技である。

経年劣化によりレザーシートの表面がツルツルになってしまうことも多い。こんな時にも、滑らないような処理をすることが可能なので、気になる人はリペアショップに相談してみるといいだろう。
ファブリックシートについたタバコの焦げ穴のリペアも可能。喫煙者なら分かると思うが、いくら注意をしていてもポロっとタバコの灰が落ちてしまう場面があるはず。そんな時もシートリペアを活用すればキレイに補修してくれるのだ。
シートの座面内部にあるパッドが劣化しているケースもある。これも古めのクルマにはよくある症状だが、座面内部にあるパッドを交換することで長期使用で沈んでしまった座面を再生できる。この作業は「あんこ増し」と呼ばれることが多い。
内装のパーツは高価なものが多いのだが、シートについては劣化しても対処する方法がいろいろと確立されているから心配は要らない。
自分でできるお手入れ方法としては、表面のホコリを取って水拭きするのが基本で、十分に乾かすことが重要。レザーシート用の保護剤もあるが、これは油分が多いものはなるべく避けた方がよい。ケアしたつもりが逆にベタついてしまうこともある。身近なものではヘアリンス。ウエスに染みこませて軽く拭いていくと驚くほどキレイになる。 革同士が擦れ合う本革シート特有のキシキシ音を消すには、革靴用のクリームを背もたれと座面の間などにちょっとだけ塗ってあげよう。もちろん無色のものを使うこと。
メンテナンスというと機関系ばかりに気を取られてしまうが、長時間のドライブでも疲れにくく快適な乗り心地を実現するうえで、シートのコンディションは大きく関わってくる。せっかくドイツ車を手に入れたのだから、シートも良い状態を保っておきたいものだ。

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古めのクルマは座面が劣化して沈み込んでしまうケースが多い。ここを補修するだけでも座り心地は大きく変わる。

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