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【スペシャルインタビュー】整備の現場で戦う敏腕メカニック VOL2

日々クルマと向き合うメカニックから聞いた、整備の現状やちょっと役立つ裏話をまとめたスペシャルインタビュー。第2回目のゲストは千葉県松戸市にあるボッシュ・カー・サービスTOWATECの湯浅健司さんです。

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目次

TOWATECはドイツ車のメインサプライヤーであるボッシュが認定した修理工場、ボッシュ・カー・サービスの看板を掲げるファクトリー。最新のテスターや整備機器はもちろん、知識や技術に関してもディーラーに引けを取らない設備と人材を持っているところである。同店の湯浅健司さんにドイツ車に整備に関するアレコレを聞いてみた。

まずは、今乗っている愛車を教えてください。

「W124型の300TDです。W124シリーズの中でも希少なディーゼルエンジンを積んでいることが魅力ですね。メルセデス・ベンツに関しては、これまでW124型の500EやW202型のC36AMGを乗り継いでいます。現代のクルマはとても素晴らしいですが、90年代のメルセデスにはこの時代にしかない味わいがあり、とても気に入っています」

これまで湯浅さんはたくさんのドイツ車に乗ってきたかと思いますが、 その中で印象に残っているクルマはありますか?

「BMWのE36型M3です。3ℓの前期型が好きで長く所有していました。このクルマの美点は走行性能と軽量なボディ。当時からハンドリングの良さはズバ抜けていましたし軽量でクルマを操る楽しさがありました。大排気量モデルが全盛の時代でしたが、クルマの楽しさは馬力ではない、ということを教えてくれた1台でもあります」

メカニックになったきっかけは?

「家業が自動車整備工場だったので、クルマは子供の頃から身近な存在でした。ミニカーを集めながら遊ぶような幼少期でしたね。そんなこともあって子供の頃からのクルマへの興味は学生時代も続き、自然にこの世界へと入っていきましたが、クルマが好きということに加えて、機械が好きということもこの仕事を選んだ理由です。どんな仕組みで動いているのか、どんな技術を使えば何が可能になるのかなど、それを追求していくことが面白いと感じていました」

メカニックとしてのポリシーを教えてください。

「ボッシュ・カー・サービスということもあり輸入車全般を取り扱っていますが、小手先だけの整備はしないということです。しっかりと原因を追求して、きっちり直す。その場しのぎの整備では本当の整備とは言えません。当社では最新のテスターと経験豊富なメカニックによる正しい診断で、根本的な原因を突き止め、直します。メカニックとしては当たり前のことなんですけど、当たり前のことを当たり前にすること、それが私のポリシーです」

最後に、御社の強みを教えてください。

「ボッシュ・カー・サービスということで、最新情報は常にチェックできる環境ですし、最新モデルに対応した診断機やテスターも用意してあります。今では診断機を持っていることは当たり前の時代ですが、それを使いこなせるメカニックがいることも強みのひとつです。ただ診断機で全てが分かるわけではないので、エラーコードのパターンや症状から、正確な診断を導き出すことができます。また、古めのドイツ車であっても、必要ならばワンオフで部品を作るようなレストア作業も行っています。当社では最新モデルはもちろん、70年代、80年代のドイツ車も得意としていますので、何か困ったことがあれば相談してもらえればと思います」

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取材協力 TOWATEC
http://www.towaauto-bcs.com/

TOWATECの湯浅健司さん。子供の頃から機械いじりが好きなメカニック。温厚で気さくな人柄で、多くの輸入車ユーザーの駆け込み寺となっている。
輸入車の純正部品を供給する大手サプライヤーであるボッシュが認定している修理工場には、ボッシュ・カー・サービスの看板が掲げられる。
今や故障診断機を完備していることは当たり前の時代だが、それを使いこなすメカニックが多く在籍しているのが強み。
近年の高年式モデルから、70~ 90年代のクラシック世代まで幅広く対応できる豊富な知識と高い技術を持つ。

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