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「アドブルーって何?」から始める、輸入車ディーゼルオーナーのためのチェックリスト

~エンジンがかからない!?そんな事態を防ぐために~

目次

最近の輸入車ディーゼル車には、「アドブルー(AdBlue®)」という特別な液体を使う仕組みがついています。
一見ただの水のようですが、実は排ガスをきれいにするためにとても重要な役割を持っています。

このアドブルーがないと、車は環境に悪いガスをそのまま出してしまうため、エンジンが始動しないように制御されている車もあります。

でも……

  • 「そんなの知らなかった」

  • 「オイル交換と一緒に見てもらえるものだと思ってた」
    という方は意外と多く、旅行先や出先で突然エンジンがかからなくなったというトラブルも実際に起きています。

実際にあったアドブルー関連のトラブルをいくつかご紹介します:

◆フォルクスワーゲン車(日本):「警告が出てたけどそのまま走行。出先でエンジンがかからなくなり、レッカーを呼ぶことに…」

BMWディーゼル車(日本):「いつも通り走っていたら“あと〇〇kmで始動できません”と表示され、慌てて整備工場を探しました」

実はアドブルーの残量が少なくなると、車が教えてくれるようになっていますが、走行距離や使い方で減り方が変わるため、知らずに警告を見落とす人も少なくありません。

ちょっとした確認で、大きなトラブルを防げます。
まずは以下の項目を定期的にチェックしてみましょう。

チェック項目 ポイント
警告が出ていないか? メーターや画面に「AdBlue補充」の表示が出ていないか確認しましょう
残量表示を確認 BMWやアウディなどはメニューから残量を見られる車種もあります
アドブルーの補充口を確認 給油口の横、トランク内、ボンネットの中など車種ごとに違います
古いアドブルーは使わない 未開封でも2年以内のものを目安に使うと安心です
入れすぎない 多すぎると故障の原因になることも。必要量を守りましょう

実はアドブルーの問題は「入れるだけ」で済まない場合もあります。
たとえば:

  • センサーの誤作動で、補充しても警告が消えない

  • ポンプや配管のトラブルでうまく送られていない

  • 専用テスターがないとリセットできない車種もある

こうしたケースでは、ディーラーだけでなく、輸入車に強い整備工場でも対応が可能です。

アドブルーはカー用品店やネットでも買えますが、選ぶ際は以下をチェックしましょう:

  • 「ISO22241」など品質規格に適合しているか?

  • ノズル付きで補充しやすいか?

  • 高温や直射日光を避けて保管できるか?

  • 5Lなど無理なく使い切れるサイズか?

粗悪品や保管の悪いものを使うと、配管やセンサーが傷む可能性もあります。
補充のつもりが余計な修理につながることも…

アドブルーは、ディーゼル輸入車にとって見えないけれど大切な存在です。
普段から少し意識しておくだけで、「いざというとき動かない!」といったトラブルを避けられます。

あなたのカーライフを快適に、そして安全に保つために、今できるチェックから始めてみましょう!

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