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MINIオーナー必見

エンジンの心臓部「タイミングチェーン」トラブルとその対策

目次

「エンジン始動時にガラガラと異音がする」「走行中に加速が鈍い気がする」「チェックランプが点灯した」――そんな症状、MINIオーナーの間では意外と“あるある”です。
原因のひとつとして注目されるのが、タイミングチェーンの伸びや摩耗です。特に**R56系(第2世代)やF56系(第3世代)**を中心に、走行距離が5〜8万kmを超えたあたりから徐々に症状が現れるケースが見受けられます。

タイミングチェーンは、クランクシャフトとカムシャフトをつなぎ、エンジン内のバルブ開閉タイミングを制御する重要部品です。
本来はベルトに比べて「交換不要」とされる耐久性が魅力でしたが、オイル管理不良や長期使用により、徐々に伸びたりガイドレールが破損することがあります。

特にMINIに搭載されるBMW系1.6L~2.0L直噴エンジン(N14、N18、B48など)では、オイル通路の詰まりやテンショナー不良が絡みやすく、早期の異音や破損につながるリスクも。

症状 想定される原因 対応の目安
始動時の金属音 チェーンの伸び・テンショナー弱り 早期点検・分解確認
アイドリング不安定 バルブタイミングのずれ 診断機での解析が有効
警告灯点灯(P0012、P0015など) 吸排気バルブ制御系の誤作動 故障コード確認を推奨

こうした症状に気づいたら、早めの診断が愛車を守る第一歩。
会員向けの技術支援サービスでは、こうした故障コードの解析支援や、現場目線のアドバイスも行っています。

あるR56 Cooper(走行距離:約7.2万km)のケース。
始動時の異音とチェックランプ点灯を訴え入庫。診断機でバルブタイミングズレ(P0012)を検出。
エンジン前側を分解し、チェーン一式(チェーン、テンショナー、ガイドレール)を交換
同時にエンジンオイルとフィルターも交換し、異音解消+燃費も改善。
工賃込みの総額で約18〜22万円(車種や工場によって異なります)。

※参考金額です。

MINIの整備は“経験”と“情報”がものを言う分野。
当サイトでは、整備工場での対応事例や対策情報を継続的に掲載。さらに、信頼できる整備業者の紹介部品購入支援も含めた、輸入車オーナー向け会員サービスをご用意しています。

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