BMW

BMWのメンテナンスにおける鬼門は「水」「ゴム」「樹脂」

年式を問わずBMWのエンジン回りで注意したいのが、水回り、ゴムパーツ、樹脂パーツの3つ。例えば、E46やE90型3シリーズでもそうだし、E39やE60型5シリーズでも弱点と言われている部分である。まずは昔からウィークポイントとされる水回りのメンテナンスについて解説していこう。

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目次

BMWにおけるサーモスタットやウォーターポンプといった消耗品は今となってはメジャーなメンテナンスポイントだ。トラブルの事例としては水漏れや水温の上昇などが発生することがあるが、きちんとメンテナンスをしている車両であればその発生率は低い。部品自体も改良が加えられて信頼性を高めているからである。
例えばウォーターポンプ一つをとっても、形状や素材が変更され進化をしているのが分かる。当初は樹脂製だったインペラ(羽根)部分はスチール製に変更され、エンジンによってはセラミック製も採用されている。近年のモデルでは電動化されてより効率的な制御を可能にしているといった具合だ。もちろん消耗品なので一度交換すればOKというわけではないが、こうした対策を加えることによってパーツの耐久性を高めていることは事実なのだ。
それでもトラブルが発生するのは、メンテナンスを怠っているクルマに多い。定期的に点検をしていれば走行不能になる前に水漏れを発見できる可能性は高いし、いつもより水温が高い、または低いといった場合に早めに修理工場で見てもらえればサーモスタットの弁の固着を発見できるかもしれない。オーバーヒートの危険性があるポイントなので、ここはとくに注意しておきたい。トラブルを未然に防ぐなら予防的に早めの交換をしていくのも一つの手法だと言える。

水回りの定番メンテポイントであるウォーターポンプ。軸の部分から水が漏れやすい。
サーモスタット本体だけでなく、ハウジング内の樹脂が折れてしまうことがある。

経年劣化によりゴムホースに亀裂が入る

2つめががゴムパーツ。これは新車から10年くらいが経過してくると経年劣化によるトラブルが発生する。インテークホースやブローバイホースに亀裂が入り、そこから外気を吸ってエンジン不調を起こすことが多い。BMWに詳しいメカニックであれば亀裂が入りやすいポイントをよく知っているので、定期的にプロによる点検をしてもらい愛車の状態を把握しておくことがトラブル予防のポイントになる。

熱と経年劣化で樹脂パーツが割れる!?

そして3つめが樹脂パーツ。近年増えているのがラジエターのサブタンクに亀裂が入り、水漏れを起こしてしまうケース。気温が高い真夏を乗り切ったとしてもジワジワと劣化が進み、突然割れてしまう。内側から割れてしまうこともあるので、目視ではチェックできないことが多い。もし未交換なら、予防的に交換しておくと安心だと言えるだろう。
この3つのポイントはトラブルが発生しやすいので、パーツ選びにおいても信頼性が高いものを選ぶようにしたい。BMWの消耗品には安価な社外パーツが流通しているが、長く乗り続けるなら純正品かもしくはそれと同等のOEMパーツを使うようにしたい。

ラジエターのサブタンクは内側から劣化が進み、突然割れてしまうことが多い。交換履歴が分からなければ予防整備が有効。
インテークベローズホースの蛇腹部分は亀裂が入りやすいポイント。エンジン不調の原因になるので要注意。

今後の維持を考慮して補修部品を選ぼう

交換作業が簡単なところなら工賃もそれほどかからないので、社外品を試してみるのも手だが、弱点とされる水回りについては純正品を使ってきっちりとメンテナンスしておきたいというのが、メカニックからよく聞く話。純正なら5万㎞持つものが1万㎞でダメになってしまうような社外品では費用が嵩むだけ。とくにエンジン回りのパーツは重要なので、一時の費用ではなく長いスパンで考えたパーツ選びをすることが、トラブルの再発を防ぐのである。

今回のようなメンテナンスに関する詳しい修理方法はプロに聞くのが一番!

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