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メンテナンスから見るセダンとワゴンの違い【BMW編】

BMWにおいてセダンとワゴンは人気のボディタイプですが、メンテナンスにどんな違いがあるのか気になりませんか?

この記事では足回りを中心にその違いを明らかにしていきます。

目次

BMWにはセダン、ワゴンのツーリング、クーペ、カブリオレなど様々なボディバリエーションがあり、例えば同じ3シリーズでも、セダンとツーリングの2タイプが用意されている。そこでここでは、メンテナンスの面から見た両者の違いについて解説していきたい。
一般的にワゴンとセダンを比較した際に、大きな違いとなるのがリア回り。ワゴンにはラゲッジルームに重い荷物を乗せたときに、ヘッドライトが上を向かないようレベライザーが付いていることが多い。
3シリーズのツーリングにはエアサスペンションはなく、アーム類の配置を比較してみてもセダンとほとんど同じ。ちなみに、3シリーズ初のワゴンである、E30型ツーリングでもレベライザーはなく、ヘッドライトの光軸調整によってボディの傾きによる光軸のズレをカバーするという構造になっている。
したがって、リアサスペンションにおいて、メンテナンスが必要な部分はセダンと共通ということになる。フロントに手を入れているユーザーは多いと思うが、走行距離が多いクルマはリアサスペンションにも気を配っておきたいところ。
ポイントを絞っていくと、スタビリンクはヤレやすく、ブーツが裂けてグリースが漏れてしまっているケースが多い。同時にスタビマウントブッシュもチェックしておきたい。あとは基本のショックアブソーバー。セダンよりも重い荷物を積むケースが多いツーリングは若干劣化が早い傾向にある。セダンのリアショック交換は簡単だが、ツーリングの場合、内張りを剥がすのに手間がかかるケースもある。こういった部分がセダンとワゴンの構造上の違いが表れている。フロントに問題がない前提においては、この3点をリフレッシュするだけでも乗り心地は良くなるのでチェックしておいてほしい。

スタビリンクにガタが出ると、段差を越えたときに「ゴトッ、ゴトッ」という振動を感じるようになる。いつもと違うと感じたら早めに点検してもらおう。

5シリーズのワゴンモデルには、過去に油圧式のレベライザーが装着されており、これはラゲッジルームに重い荷物を積んだときに車体が沈むのを防ぐための機構だ。その後、エアサスペンションへと進化し、車高調整だけでなく乗り心地も両立したものとなっている。
エアサスペンションは凝ったメカニズムではあるが、トラブルとして多いのはエア漏れで、最終的には走行不能になるほど車高が落ちてしまう。アッパーのバルブ部分からはあまり漏れず、それよりもサスペンション本体から漏れるケースがほとんど。少しずつ漏れていき、ある日突然ダメになることが多いので、対策としてはマメに点検していくしかない。交換の目安は走行7~8万㎞だ。
その他、ワゴンならではのポイントとしては、リアゲート。ここを開ければすぐ分かるがガスダンパーが備わっており、足回りのダンパー同様、時間が経つにつれて劣化が進行する。最終的にはゲートを支えきれなくなってしまうのでとても不便だ。症状としてはゲートにテンションがかからず抜けているような状態になったら交換が必要。交換時期は「違和感を感じたら修理工場でチェックしてもらう」というスタンスで十分だろう。
ラゲッジ上部にはテールランプなどのハーネスがまとめられている。テールゲートを開けると、これらも連動して動くため長期間の使用で外側のゴムカバーに亀裂が入ったり、内部のハーネスが断線してしまうということも考えられる。リアワイパーの作動不良やウォッシャー液の漏れなどは、時々チェックしておくといい。

5シリーズツーリングに装着されているエアサスペンション。構造としては一般的なエアサスペンションなのだが、やはり経年劣化によりエア漏れを起こしてしまう。定期的に交換する必要がある消耗品だと考えるべき。

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