メルセデス・ベンツ

ベンツでエンジン警告灯!AdBlue異常と点滅原因

ベンツGLEの走行

メルセデス・ベンツ GLEクラス(W166型)でNOxセンサー故障が多発する原因

クリーンディーゼルを支えるSCRシステムとNOxセンサーの役割

メルセデス・ベンツ GLE350d(W166型)などのクリーンディーゼル車には、排ガス中の有害物質を無害な窒素と水に分解する「SCR(選択的触媒還元)システム」が備わっています。

マフラーの途中でAdBlue(尿素水)を噴射し、その前後に取り付けられた「NOxセンサー」で窒素酸化物の濃度をリアルタイム測定しています。エンジンECU(コンピューター)へデータを送り、尿素水の量をぴったり調整するための大切なセンサーです。

強烈な排気熱と水蒸気によるセンサーの劣化

GLEクラスで「エンジンチェックランプ」や「AdBlue警告灯」が点灯する最大の理由は、過酷な環境によるNOxセンサー(制御ユニット一体型)の熱劣化です。

数百℃に達する排気管に直接取り付けられているため、長年の走行で内部の検出素子が痛んでしまいます。さらに、排ガスに含まれる水分やススがセンサー先端に付着することで正しく測定できなくなり、ECUが異常と判定して警告灯を点灯させるのです!

故障の主な原因 トラブルの具体的な内容 効果的な対応策
NOxセンサーの熱劣化 濃度の測定数値が固まり、排ガス処理の不整合を検知 該当するNOxセンサー(前または後)の新品交換
センサー基板の回路不全 内部回路の断線・通信不良によりECUが異常と判断 NOxセンサーAssy(基板一体)の新品交換
AdBlueノズルの目詰まり 尿素水が結晶化してノズルが詰まり、還元効率が低下 噴射ノズルの脱着清掃、または新品交換

目次

【ケース|メルセデス・ベンツ GLE350d 4MATIC W166 2017年式】

  • 症状:高速道路を走行中、急に黄色のエンジンチェックランプが点灯。「AdBlue 800km走行後に再始動不可」というカウントダウンが表示された。

  • 診断結果:SCR触媒後方(下流側)NOxセンサーの出力異常およびヒーター回路不全。

  • DTCコード:P2201(NOxセンサー回路範囲異常)/ P229F(NOxセンサー信号不整合)

  • 処置内容:リヤ側NOxセンサーAssy新品交換、AdBlue補充、汎用スキャンツールによるDTC消去およびカウントダウンリセット。

カウントダウン警告とエンジン再始動不可のリスク

NOxセンサーに不具合が起きると、エンジンチェックランプだけでなく「あと○○km後にエンジン再始動不可」というカウントダウンメッセージが表示されることがあります。

これは排ガス基準から外れた状態での走行を防ぐための制御で、ゼロになると一度エンジンを止めた後に再始動できなくなってしまいます!「警告灯がついたり消えたりする」「AdBlueの減りが急に早くなった」と感じたら、早めの点検を心がけましょう。

前後センサーのセット交換アプローチ

出先での再始動不可トラブルを防ぐには、警告灯がついた段階で速やかにパーツを交換するのが一番です。

W166型のNOxセンサーを交換する際は、壊れた側だけでなく「前後のセンサーを同時に新品交換」するのがプロの現場でのセオリーとなっています。前後のセンサーは同じ過酷な環境に晒されているため、片方が寿命を迎えると、もう片方も近いうちに壊れる可能性が高いからです。なお、整備費用はパーツの種類(純正品かOEM品か)で変わりますが、「数万円〜十数万円程度」がおおよその目安です。事前に信頼できる専門店へ確認してみましょう。

信頼できる整備工場でのセットアップとリセット作業

NOxセンサーの交換作業後は、ECUに記憶されたエラーコード(P229F等)の消去や「AdBlue再始動制限リセット」、そしてライブデータでの動作確認が不可欠です。

このデジタル作業は、輸入車の取り扱いに強い信頼できる整備工場へお任せするのが安心です。特別な専用設備がなくても、汎用スキャンツール(多機能診断機)を備えた工場であれば、正確なデータ読み出しと復旧作業に十分対応してもらえます。

愛車の警告灯が点灯したら、信頼できる近くの整備工場へ早めに相談してみてはいかがでしょうか?

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