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ATの重整備「オーバーホール」のタイミングと種類【アウディ】

ATは消耗品であるため長く使っていけば修理が必要になるし、突発的な不良が起きることもある。

その対処法として、オーバーホール(分解整備)とATをまるごと交換するリビルドの2つの方法について解説します。

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目次

ATは消耗品であるため、長く使っていけばいずれ修理が必要になる。これは機械式だけでなく、電子制御式でも同じこと。また、突発的な不良により修理が必要なケースも出てくる。そんなときの対処法として考えられるのが、オーバーホールかリビルト交換かという選択だ。
オーバーホールは愛車に搭載されているATをベースに、各部の徹底的な洗浄、消耗品の交換、調整などが行なわれる。前述したように搭載されているATがベースになるので、状態が悪ければ交換するパーツも増えていくことになる。変速ショックが大きくなっていたり、変速時にタイムラグがあるにもかかわらず走行を続ければAT内部のダメージはさらに深刻になっていく。電子制御式の場合は、どこかに不具合があるとエマージェンシーモードに入り3速固定になるのでトラブルが起きたことをすぐに理解できるが、機械式の場合は、自分で認識しておかないと突然バックしなくなるといったケースに陥ることが多い。長く快適に乗っていくなら、定期的にプロに診断してもらい、症状がひどくなる前にオーバーホールをしておきたい。また、オーバーホールは知識や技術がモノを言う作業なので、信頼できるメカニックに依頼することが大切だ。
電子制御式ATは基板、コントロールユニット、センサーなどの不良が原因でトラブルが起きることが多い。これらは単体で交換できるケースもあるので、エマージェンシーモードに入ったからといってオーバーホールが必要になるというわけではない。それだけに専門のメカニックに正しい診断をしてもらうことが重要になってくる。

ATを降ろして徹底的に洗浄されるATのオーバーホール。再使用できると判断されたパーツや劣化した消耗品の交換など、メカニックの見極めが重要。※写真はイメージ

オーバーホール以外の選択肢としてはリビルト交換がある。リビルト品はATケース以外のほとんどの消耗パーツが交換されているので新品交換に近い手法。費用の面ではオーバーホールに比べて倍以上となることが多いが、それだけ安心感は高いと言える。ディーラーでは基本的にリビルト交換だ。また、中古への載せ換えという手もある。費用的にはもっともリーズナブルではあるが、AT内部を確認できるわけではないのでトラブル再発のリスクを考えるとあまりお勧めはできない。ただ、次の車検までとか、期間を限定して使うのはひとつの手法といえる。

費用は高いが、ほとんどのパーツが新品に交換されるリビルト品。長く付き合っていくならリビルト交換という手も有効な手段だと言える。※写真はイメージ

○オーバーホールの作業内容
クルマからATを降ろして各部を洗浄、再使用できるパーツの見極め、消耗品の交換、調整などが行なわれる。電子制御式ではコンピュータ診断機でのチェックも必要になる。消耗品は新品に交換されるが、状態が良いパーツは再使用されるということも覚えておこう。

●リビルド交換の作業内容
各メーカーの基準に基づいて消耗品の交換がなされているのがリビルト品。新品に近い状態に仕上げてくれるので長く乗り続けたい人にはお勧め。ただし、費用は高めとなる。

 

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