ジープ グランドチェロキー(WK2型)でエアサス故障が多発する原因
車高を自在に変える「クアドラリフト」の仕組み
ジープ・グランドチェロキー(WK2型)に搭載されている「クアドラリフト(Quadra-Lift)」エアサスペンションは、街乗りからオフロードまで走行シーンに合わせて車高を5段階に切り替えられる非常に便利な機能です。
このシステムは、外気を出し入れする一般的なエアサスとは異なり、あらかじめ充填された「窒素ガス」を密閉された回路の中で循環させて車高を素早く上下させる仕組みを採用しています。応答性が良くコンプレッサーの負担を減らせるメリットがありますが、日本の四季による激しい寒暖差や湿気の影響を受けやすく、年数が経つとトラブルが発生しやすい繊細な面も持ち合わせています。
窒素ガスの漏れが招くコンプレッサーの焼き付き
トラブルの大きな原因は、車輪部分にあるエアバッグ(ゴム製)の経年劣化や、配管のつなぎ目から窒素ガスが少しずつ漏れ出してしまうことです。
システム内のガス圧が下がると、車高をなんとか維持しようとしてエアサスコンプレッサー(空気圧を送るポンプ)が休むことなく動き続けてしまいます。しかし、コンプレッサーは長時間の連続運転に耐えられる設計にはなっていません。過度な負荷がかかり続けることで本体が過熱し、最終的に内部のスイッチが溶けたり、モーターが焼き付いて完全に動かなくなってしまうのです。
| 故障の主な原因 | トラブルの具体的な内容 | 効果的な対応策 |
| エアバッグのゴム劣化 | ひび割れから窒素ガスが微小漏れを起こす | エアスプリング単体またはショック一体の交換 |
| コンプレッサーの過熱 | ポンプの作動し過ぎでモーターが焼き付く | コンプレッサーAssyおよびリレーの同時交換 |
| バルブブロックの固着 | 水分や異物で弁が固着し、車高が傾く | バルブブロック交換と窒素ガスの再充填 |






