メルセデス・ベンツ

真夏に発生しやすいトラブルとは?【メルセデス・ベンツ編】

メルセデス・ベンツなどのドイツ車にとって、日本の蒸し暑い夏はちょっと苦手。それはクルマが古くなるほどトラブルが発生する確率が高くなるんです。この記事では、そんな厳しい日本の夏を乗り切るためのポイントを解説していきます。

目次

ガソリン自動車の進化は、熱との戦いだったと言っても過言ではないほど、熱問題は重要だ。高性能なエンジンほど大量の熱を発散し、その熱によってエンジンルーム内部の様々な部分が劣化してしまう。エンジンを安定して回すためには一定の温度を保つことが欠かせないのだけれど、そこから発せられる熱がトラブルを呼んでしまうという矛盾をクルマは抱えているわけだ。とくに、ゴム製のシール類やホースなどは一定の温度を超えると一気に劣化が進むという性質を持っているため、気温が高い時期に冷却系の性能低下などが重なるとエンジンルーム内に熱がこもってしまい、オイル漏れや水漏れといったトラブルの原因となってしまう。これはその時すぐに発生することもあれば、劣化がジワリと進んでしばらく経ってから症状が現れるということもあるから厄介だ。
降り注ぐ紫外線によって内装や塗装面が劣化してしまうだけでなく、熱害によってもダメージが蓄積されてしまうこの季節。まずは冷却系に溜まった汚れを取り除いて、100%の性能を発揮させてやることが重要だ。ラジエターの冷却能力は10年で半分ほどにまで低下すると言われているので、水漏れがなくても定期的に交換してやることも大切。エアコンも入れていないのにクーリングファンが回り続けていたり、駐車した時にエンジンルームからの熱気をとくに感じるようならチェックしておきたい。
冷却水の定期的な交換は当然として、ヨーロッパ車の冷却系は高い圧力をかけることでスムーズな循環を実現している。このためラジエターキャップのパッキンや樹脂製のサブタンクに入った亀裂などから圧力が漏れてしまっても、慢性的に水温が高くなるという症状が発生する。クルマを走らせてエンジンを切った後に「シュー」というかすかな音が出ている部分がないか、時々エンジンルームをチェックしてやることも大切。もちろんインパネにある水温計の針が、渋滞している時、高速を走行している時などシュチエーション別に普段どのくらいの位置にあるのかを意識しておけば、ボンネットを開けなくったってメーターだけで普段との違いを感じ取ることもできる。高年式モデルでは警告灯の点灯など、エンジンを切って再始動で消えてしまっても、早めに点検しておくことが大切。オーバーヒートしていないかだけでなく、普段から水温の変化に注意しておくと冷却系のトラブルを未然に防ぐことができるのだ。
もちろん、メカに関する難しいことが分からなくても、キッチリと信頼できるプロに点検してもらえば大丈夫。メルセデス・ベンツを始めとしたドイツ車は「冬にはめっぽう強いが夏にはちょっと弱い」。このことを忘れずに、気温が高くなる今の季節に熱に対する対策をしておくことが重要だと覚えておこう。

メルセデスに限らずだが、クルマにとって夏は過酷な季節。長時間走った後にボンネットを開けたことがある人なら分かると思うが、モワッとした熱気が伝わってくる。さらに日本の夏は気温が高くなるだけでなく、湿気も多く亜熱帯にも近い環境になるため、機械であるクルマにとってはこれ以上ない悪条件の中で作動しなければならない。とくにエンジンは熱の影響をもっとも受けやすい部位でもあるのだ。
エンジンは燃料を混ぜた空気を圧縮・爆発させることによってその動力を得ている。この方法は電子制御が飛躍的に向上した現代でも、基本的には約一世紀前から変わっていない。内燃機関がいかに効率的で安定したシステムであるかが分かるだろう。だがそれでも、ここから実際に機械エネルギーへと変換されているのは思った以上に少ない。その多くは熱となって放出されているのだ。
この熱の温度が一定以上のレベルを超えてしまうと、エンジンは異常燃焼を起こしたり、最悪の場合は焼き付きやブロック素材の変形といった事態まで引き起こしてしまう。いわゆる、オーバーヒートである。
そうならないために、冷却によってエンジンを適正な温度に保ち、設計された性能を発揮できるような仕組みになっているのである。冷却系を正常に保つことは、大切なエンジンを守るためでもあるのだ。
新車時はそれこそ部品も新しいし、ディーラーできっちりとメンテナンスされているから、気温が高くなる夏だからといってトラブルが多いというわけではないのだが、10年以上前の中古車になってくるとコンディションの差が大きくなってくる。メンテナンスが不足している箇所を中心に劣化が進行しやすくなり、突然トラブルが発生することもある。 数多くのメルセデス・ベンツを扱っている修理工場で、夏場に多いトラブルを聞いてみると冷却系の不具合が多いという。その中でもっとも多いのがラジエターのサブタンク。タンクに亀裂が入ってしまいそこから水漏れを起こすケースやキャップの劣化によるものも多い。ラジエターが目詰まりを起こして性能が低下していたり、接続部分のゴムホースから水漏れを起こすことも。クーリングファンが正常に動かず水温が慢性的に高めだったり、渋滞に巻き込まれると水温が異常に高くなるという症状も夏になるとよく聞く事例だ。
先に述べたようにエンジンを正常に動かすためには適正な温度に保つ必要があるから、気温が高くなる夏は冷却系の負担が大きい。さらに熱害はゴムシールや樹脂パーツの劣化を促進させるから、冷却系のメンテナンスが不足しているとトラブルがを起きる確率は高くなる。
逆に言えば、熱害を排除し冷却系を正常に保っておけば、10年以上前のクルマでも信頼性を大きく高めることが可能になるわけだ。

今回のようなメンテナンスに関する詳しい修理方法はプロに聞くのが 一番! こちらから質問できるのでぜひ試してみて!

ラジエターのサブタンクに亀裂が入ってしまったり、ホースから水漏れを起こすケースが多い。キャップが不良であることも。
クーリングファンは設定された温度やエアコンをONにした時に回るのだが、この作動がおかしくなると水温上昇の原因になる。

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