メルセデス・ベンツ

密着! “整備の現場”シリーズ「燃料系パーツとゴムパーツの話」【Mercedes-Benz】

ドイツ車の整備を得意とするメカニックに日々の作業の中で感じることを聞いてみました!

今回はメルセデスの整備について豊富な経験を持つメカニックに、メンテナンスやDIYメンテナンスでの注意点について話を聞いてきました!

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目次

エンジン回りなどに多く使われているゴムホース。ネオクラシック世代のドイツ車では経年劣化が進みやすい部分ですが、人的なミスによってもトラブルの原因になるのだとか。

「ゴムホースはクルマのいろいろなところに使われています。大きく分けるとパワステなどのオイルホース、冷却水や燃料などのウォーターホース、もうひとつ付け加えるならエアコンホースもありますね。
経年劣化によるトラブルでは、ゴムが硬化してしまい付け根部分からオイルや水が漏れてしまうケースが多いです。振動による劣化によっても考えられる原因ですね。
あと、ラジエターなどを交換した時に周辺のゴムホースも新品にしておかないと、出先で水漏れ……なんてことも考えられるので、ゴムホースに関連する部分をメンテナンスした時にはホースも新品にするのがセオリー。ここはケチってはいけない部分なんです。よくあるのが、節約したいからといってホースバンドを再使用したり、ホームセンターなどで安いバンドを見つけてきて使うこと。これはNG。とくにDIYメンテをする人は注意しておきたいですね。
それともうひとつ、ゴムホースを交換する時は装着する側のバリや傷もチェックしておくといいでしょう。バリがあるなら除去しておくなど、こういったひと手間がプロの仕事だと思っています。ホースバンドを締める時もプロの感覚というものがあります。締めが甘かったり、逆に締めすぎていたりするケースがあり、それがトラブルの原因になってしまうことも。だからこそ、こういった簡単な作業であっても、その感覚こそがプロの仕事だと思ってくれたら嬉しいです」

ホースバンドの締め付け具合にも、締めすぎず、緩すぎずというプロの感覚がある。新たなトラブルを起こさないためにも、ホースバンドは規定のものを使うようにしよう。

「燃料系のメンテナンスは、どの世代のドイツ車でも重要なんですが、角目世代のメルセデスなど新車から20年近く経過しているクルマの場合は、ガソリンタンクにも注意が必要です。現代のクルマは樹脂製のガソリンタンクを採用していますが、旧世代のメルセデスは金属製のタンクを搭載しているクルマがあります。安全性を考えてのことだと思いますが、長期使用によりサビが発生するというトラブルが出ているんです。
このサビが非常にやっかいで、高価な燃料ポンプやエンジン本体に悪影響を与えてしまうことも。では、なぜタンクにサビが発生してしまうかというと、タンク内外の温度差によって結露が発生してしまうのが主な原因。
これまでに一度くらいは、ガソリンスタンドなどで水抜き剤を勧められた経験があると思います。この主成分はアルコールであり、水と燃料を結びつけて燃やしてしまおうというもの。樹脂製のタンクが主流である現在では見かけなくなりましたが、当時は金属製のタンクを搭載したクルマが多かったためだと思います。
実際の事例を紹介しましょう。ガソリンタンクのサビによって、エンジン不調になったケースがあります。いきなりエンジンの吹けが悪くなるのが主な症状。ガソリンタンクの隅々までを事前に点検できないので予防は難しいのですが、燃料フィルターを交換する時に内部に不純物が多ければサビが発生している可能性が高いかもしれません。あと、燃料ポンプを交換してすぐに異音などが出て壊れてしまった場合も、サビが原因であることが考えられます。
ガソリンタンクを交換する場合は、基本的にASSY交換。また、タンクにはフィルターユニットと燃料計のセンサーであるセンダーユニットが取り付けられているので、これも同時に新品にしておく方が安心です。燃料計の針がピクピクと跳ね上がったり落ちたりする場合、その原因の多くはセンダーユニットの接触不良によることが多いんです。
燃料ポンプとフィルターの交換は重要なメンテナンスですが、合わせてガソリンタンクにも気を配る時期に来ていると思います」

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ガソリンタンクを交換する時には新品パーツを使うようにしたい。中古品では隅々までサビのチェックはできないためだ。もちろん、周辺部品も新品を使うこと。

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