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ブレーキパッド&ブレーキローターのありがち疑問を解決!【メルセデス・ベンツ】

ブレーキパッドとローターの交換はメンテナンスにおける基本中の基本ですが、ブレーキダストの悩みを解決したり、制動力を強化するとなるとタイプやメーカーも様々。そのポイントとなる特性の違いなどを紹介していきます。

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ブレーキパッドやローターは消耗品なので定期的な交換が必須。メンテナンスのタイミングというのは、工賃を節約できるという意味でカスタムやチューニングを行なうには良い時期だといえる。純正品よりも特化した性能を持つパーツに交換してアップグレードを図ってみるのは楽しいものだ。
ブレーキ回りをアップグレードするときに悩むのが、パッドやローターの選び方。説明を読んでもよく分からない専門用語が出てきたり、スポーツバッドは減りやすいと言われていたり、低ダストパッドは利きが悪いなど評判も人によって様々だ。ここではブレーキパッドやローター選びにおける、ありがちな疑問について解消していこう。
専門用語としてよく出てくるのが「摩擦係数」で、ノーマルパッドが0・3~0・4、スポーツパッドが0・4~0・5となっているのが一般的だ。この数字が何を意味するのかというと、数字が低いほど摩擦が少なく滑りやすい状態、高くなっていくと摩擦が大きくなり滑りにくくなる。摩擦係数が1というのは、例えば100㎏の箱を水平方向に引っ張ったときに100㎏の力で動く状態のこと。これが50㎏で動けば摩擦係数は0・5となる。
摩擦係数が大きくなると、ブレーキの踏力が少なくても大きな制動力を発揮できるが、数値が大きすぎると逆に利きすぎてしまい扱いにくいブレーキになってしまう。そのため、最大制動力までのスピード、さらに温度やスピードの変化に左右されずに安定した性能を発揮できることが、信頼できるブレーキパッドの条件となるのだ。

ブレーキパッドを交換するときはブレーキキャリパーやブレーキホースの状態なども点検しておこう。ホースをステンメッシュにするアップグレードも効果的。

アップグレードパーツとして有効なのが低ダストパッド。そもそも、ブレーキダストの元になっているのは、スチール系繊維などの固くローターを削ってしまう成分で、これを多く含むほど制動力が高くフェードに強い特性となる。フェードとは、パッドに備わる摩材が高温に耐え切れずに性能低下を起こす現象のこと。
ブレーキダストの量を減らそうと思うと、この成分を減らす必要があるから制動力との引き換えになるのは否めない。ただし、最近の低ダストパッドは性能が向上しており、安全に走れるレベルは確保している。
スポーツパッドが減りやすいというのは、パッドの特性から見ても仕方がない。パッドの減りは温度によって変わってくるので、例えばノーマルパッドでサーキットを走ればパッドの磨耗は速くすぐにフェードしてしまうが、スポーツパッドなら磨耗は少ない。逆に一般道がメインであれば、ノーマルパッドのほうが持ちがいいということになる。つまり、使用する環境に合わせてパッドを選ぶことが重要なポイントなのである。
ブレーキパッドとともに強化したいのがローター。スリット付きのローターは、本数が多いほどに摩擦係数がアップする。つまり利くようになるわけだ。デメリットとしては、コストが高いこととパッドの磨耗が速くなるなど。ノーマルパッドとスポーツパッドのような関係だ。
パッドのみを交換したときに鳴きが発生することがあるが、この原因はパッドではなくローターにあることが多い。パッドを換えて鳴くようになったのだから原因はパッドにあるように考えてしまうが、ローターの磨耗にサビなども加わって段付きになってしまうと鳴きが発生してしまうのだ。この場合、ローターを研磨するのが正解だ。

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ブレーキパッドをアップグレードしたら、ローターも強化しておきたいところ。スリットの本数が多いほど摩擦係数は大きくなる。
磨耗したローターを使い続ければ当然制動力は低下する。パッドの摩擦材やサビなどで段付きになっていると、ブレーキ鳴きの原因になることが多い。

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