FEATURE 輸入車整備特集

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維持に役立つ情報を修理工場からお届け!Maintentance Topic

元ディーラーメカニックが在籍する輸入車専門店 
老舗ならではのおもてなし

FACTORY DATA
三協自動車工業株式会社
所在地 三重県松阪市田村町378-1
電話 0598-21-7384
HP https://sankyomotors.co.jp/

中部や近畿地方の輸入車ユーザーに朗報だ。三重県でトラブルに遭った場合など、ぜひ思い出して欲しいファクトリーが三協自動車工業。 

GERMAN CARS MEISTER FACTORY in japan
 有名な松阪牛のみならず、昨今はリーズナブルで美味しい焼き鳥も人気となっている三重県松阪市。この地で昭和43年から欧州車ディーラーを営み、現在は全ての輸入車に対応した輸入車専門の整備工場と車両販売を行なっているのが三協自動車工業だ。

 数年前までボルボの正規ディーラーでもあったため、ボルボを得意としていることは言うに及ばず。ならばドイツ車を始めとしたその他のクルマの整備はどうなのかといえば、ここには経験豊富なメカニックがおり、彼らはあらゆる整備工場を渡り歩いてきた腕利き集団。メルセデスを始めとしたドイツ車ディーラーでのメカニック経験も持っている。それゆえ、あらゆる輸入車の整備が可能となっているのだ。 

 その経験値は、ATF交換の作業方法からも見て取れる。トルコンに加えCVTやDCTなど、全てのATに対応するATFを揃えている。ついでに話せば、三協自動車工業のATFはフックスを中心に揃えている、エンジンオイルは多くの輸入車に対応するということでメカニックが選んだSUNOCOブランドを主軸に、多くのオイルを取り揃えている。

 ATFの交換方法はATの状態を診て最適なものをチョイスする。規定量を全て交換することもあれば、半分だけ交換する手法、さらにはオイルパンを外してバルブボディや既存のフルードを入念に確認するなどだ。ATの状態に合わせた最適なATFの交換方法を知っているという事実こそ、安心してATF交換およびATのメンテナンスを任せることができる条件と言っても過言ではない。またATの修理もリビルトや中古など、予算に合った手法が選択できることもユーザーには嬉しいポイントだ。
 さらに弱点を補強する修理を可能にしていることも、三協自動車工業の特長のひとつ。例えば、純正では冷却不足に陥る冷却系を、大きな電動ファンに交換して安定した水温を維持するような修理。ディーラーでは不可能なこのような加工修理も得意としており、それはメカニックの経験が豊富にあることに加えて、ボール盤やグラインダーなどの工作機械が揃っているからこそ実現できるものなのだ。

 創業50年以上という三協自動車工業の歴史は、ユーザーの気持ちを理解しながら正しい整備を行なってきた歴史でもある。派手さはないが、やるべきことをきっちりやってくれる、実に真面目な整備工場なのだ。

  • ボルボは新車から240 などの古いモデルまで、販売も整備も得意としている。とくに古いボルボに関しては、全国に販売と整備を行なっている実績を持ち、多くのボルボユーザーが通う人気店である。
【TOPIC】 万 全 の 設 備 で 高 年 式 か ら 旧 車 ま で 幅 広 く フォ ロ ー し て く れ る !
 一般的なディーラー整備工場よりも設備は充実している。リフトアップの必要がなく、短時間で計測と調整が可能な4 輪アライメントテスター、年間1万円弱で預かりサービスを行なっているタイヤは、チェンジャーマシンも備えるため自社で交換が可能。コンピュータ診断はオンラインのも含めて数種類を用意し、車種と症状に適したものを使用する。ATF 交換は個体に合った数種類の手法から選択し、最善の交換方法を選択する。エンジンやAT の載せ替えなどの重整備も得意としている。
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ワタシのお勧め車です ぜひ見に来てね~!!!
 1997 年式のBMW Z3 1.9。走行約3.8 万km というお宝の個体は、同業者が長年持ち続けていたクルマを、廃業を機に引き取って欲しいということで三協自動車が仕入れた。幌も含めて内外装の状態は非常に良好で、手荒に扱われた雰囲気の全くしないAT モデルが何と128 万円というプライス!
ワタシのお勧め車です ぜひ見に来てね~!!!

  • 価格が高騰傾向にある絶版モデルにおいて、走行3.8 万km のBMWZ3 が128 万円というプライスは非常に狙い目。インテリアもキレイ。
三協自動車工業
丁寧なサービスを提供するフロントスタッフと、3人の優秀なメカニックが常駐する三協自動工業。あらゆる輸入車の整備が可能な体制が整っている。