FEATURE 輸入車整備特集

ウチの強みはココ

クルマ好きに愛される老舗ファクトリー

東京都 | バイブリンゲン
FACTORY DATA
バイブリンゲン
所在地 東京都江東区新木場1-8-20
電話 03-3522-0771
HP https://waiblingen.co.jp/
営業時間 10:00~19:00
定休日 年中無休

各国の輸入車が多数入庫してくるバイブリンゲン。年式も様々であり、近年の電脳モデルから1970 ~1980 年代のヤングクラシックまで幅広く対応できるのは豊富な経験と知識、そして高い技術によるものだといえる。

■京都江東区にあるバイブリンゲンは創業35年の老舗ファクトリー。これだけ長くファンに愛されているのには理由がある。そのひとつが、創業当初からブレない整備への姿勢。直せるものなら分解してでも直す、部品が無いなら作るといった昔ながらの整備を実践してきたことだ。今ではコンピュータ診断機を使った整備が当たり前の時代になった。けれども、トラブルの原因を追求しユーザーの「どうにかならないか?」という声に耳を傾け、研究を続けることで画期的な対策パーツの開発や分解修理を可能にしてきた。
■次に紹介しているメルセデス・ベンツのコマンドコントローラーの対策シャフトやステアリングアングルセンサーを分解して直す方法など、他の修理工場ではやらないようなことも積極的に取り組んでいる。それに代表の伊藤氏は大のクルマ好き。常にユーザー側に立って整備プランを立ててくれるから、納得して任せることができる。 ■バイブリンゲンはドイツ車専門というわけではなく、輸入車全般を扱っている修理工場。イマドキの高年式モデルが中心と思いきや、クラシックやヤングクラシック世代のクルマが入庫していたり、取材時にはR107型メルセデス・ベンツSLクラスのレストアをスタートさせているなど、旧車にも強いお店。パーツの入手についても世界中を探し、往年の名車を世に送り出す。 このように旧車には旧車の良さ、高年式には高年式の良さをフラットに感じさせてくれる。そういった姿勢もファンに愛されている理由になっているのだろう。
◇◇◇各ドイツ車メーカー専用のコンピューター診断機を完備
メルセデス・ベンツ、BMW、ポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲンの高年式モデルにも対応。確実な故障診断に加えて、パーツの入手にも長けているファクトリーである。
◇WAIBLINGENの強み
一般整備、車検はもちろん、重整備にも対応しているのがバイブリンゲンの強み。エンジンなどもオーバーホールも自社でこなす高い技術を有している。
▢輸入車なら車種・年式を問わず歓迎希少車の整備にも強い!
その中心にいるのがドイツ車で、メーカー、年式問わず対応してくれる。それができるのもメカニックの豊富な知識と技術に加え、コンピュータ診断機などの設備が整っているからだ。生産台数が少なく情報が少ない希少車でも対応できるスキルを持っている。
バイブリンゲンには多彩な輸入車が入庫してくる
▢ヘッドライトに水が浸入して曇ってしまうのは内部パーツの劣化が原因
ヘッドライト問題の記事でも取り上げた、水分が侵入してしまうというトラブル。近年のメルセデス・ベンツに多い事例なのだが、その原因はLEDユニットに備わるドライパックの劣化。いわゆる除湿剤がユニット内に装着されており、一定期間が経過すると水分を吸い切れなくなり、逆にはきだしてしまうという。それが原因で高価なLEDユニットがダメになってしまうのだ。純正部品としてドライパックが用意されているのは驚き。
▢独自の対策パーツを開発分解修理で費用も抑えられる
メルセデス・ベンツに採用されているコマンドコントローラーに、対作品シャフトを独自にリリースしている。ここは樹脂製のシャフトが割れるというトラブルが頻発しているのだが、同社ではオリジナルの金属製対策シャフトに交換。通常ではASSY交換となるが、これによりトラブルはほぼ再発しないという。費用も抑えられる。
【コマンドコントローラー対策シャフト】
▢飽くなき探究心で多くのドイツ車を救っている!!!
分解したり、溶接したり、直せるものはとことんこだわって直すというバイブリンゲン。昔のドイツ車に比べるとバラして直せる部分は減ってきている中で、バイブリンゲンの研究心には脱帽である。
WAIBLINGEN
バイブリンゲンではバッテリーメーカーであるVARTA の正規販売店になっている。聞くところによると同じVARTAでも複数の生産地があるのだが、同店ではドイツ製にこだわっているのがポイント。バッテリーは電力を蓄えておくという重要な役割を担っているパーツ。近年では電子制御が高度になりセンサーなどを用いた安全装備も増えてきている。当然バッテリーへの負担も大きくなるので定期的な点検、交換が重要になってくる。
最近多い修理事例
***輸入車全般***
1 電力の要であるバッテリー 定期的な点検と交換を忘れずに
2 電力を生み出すオルタネータも合わせてチェックしておくと信頼性は格段に向上する。

高度な電子制御を搭載するようになった現代のドイツ車。それだけにバッテリーのメンテナンスの重要度が増している。近年増えているディーゼルモデルの整備実績も豊富にある。